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―――ソーラー集熱システム
屋根の上に登って、転がってみたことがありますか?
このシステムの特徴は、図のように暖房器具ではなく、家全体を使ったシステムだというところにあります。 暖かい昼の間に蓄熱された熱は、陽が沈み寒くなる夜間に放出され、夜間の暖房源となります。 クリーンで無限な太陽エネルギーを取り込み、家の下にある基礎コンクリートに蓄熱させる。 太陽も屋根も基礎も、そこにあるものです。 とても単純な、暖房装置なのです。 太陽光発電による電力での暖房の場合、光を電気に変換し、電気を更に熱に変換しなければならないため、非常に効率が悪い。 熱は熱として利用すれば、無駄がありません。 さて、シックハウス症候群が大きな社会問題になったことから、数年前に建築基準法の改正により、その原因であるホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物を放散する建材を規制するとともに、機械換気設備の設置が義務化されました。 住宅の居室には、2時間で住宅内部の空気全てを入れ替える能力のある換気設備を設置し、なおかつ24時間常時運転することが、義務付けられました。 シックハウスの原因になる建材や有機溶剤を全て使わなければ問題はないのですが、国はそこではなく、24時間365日、換気扇を電気で回し続けなさい、という法律をつくりました。 これは法律ですので、守らなければ罰せられます。 建築申請の設計審査でも、役場の現場検査でも、換気扇の排気能力から換気経路に至るまで、しっかりチェックされます。 2時間に1回空気を替え続けるとなると、外部が氷点下の季節は、当然氷点下の空気がそのまま室内に入ってきます。 もちろん寒くなりますが、暖めながら換気することによって緩和することが可能です。 太陽熱により屋根面に集めた熱気を、太陽光により発電した電気を使い、ファンを回して床下に送り込む。 氷点下の外気であっても、1円も使うことなく室内を暖かく保ち続ける事が出来、室内の空気も常に新鮮保つことが出来ます。 常に新鮮な外気を取り入れているこの家には、空気がよどむことがありません。 空気がよどまなければ、床下や、北側の水廻り、押入の中が黴びることもありません。 何ヶ月も誰もいない状態になる別荘でさえも、空気が新鮮に保たれるのです。 家が傷むのは、人が居なくなると早いと言います。 それは、空気が替わらないためによどみ、結露し、カビや腐敗菌が繁殖することに多くの原因があります。 床下を乾燥状態に保つことが出来るこのシステムでは、そう言った心配は全くありません。 また、空気は凍って破裂したり、腐って漏水することもありません。 メンテナンスを考えても、十年で寿命が尽き総入れ替え、とはならない。 換気ファンや制御板が壊れたとしても、小さなメンテナンス費で対応出来る上、システムが簡素なため建て主自身で交換することさえ可能です。
システムを取り入れるには、設計時に建物の性能を決めるところから始めます。 最後に、パッシブソーラー建築の考え方は、家全体の温熱環境を、緩やかに制御することにあります。 太陽の恵みを取り込むのですから、夜に急激な温度の上昇操作はできません。 昼に半日かけて蓄えた熱を、ゆっくりと時間をかけて放熱します。 だんだんと時間と共に温度も下がっていきます。 この緩やかな温度変化が、人の体を優しく包んでくれる。 健康に最適な温熱環境なのです。
余分なエネルギーを極力使わず、太陽と共に暮らす生活。
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